第164回『まちむら興し塾』 2019年3月20日
    
    
テーマ
   お祝いのスピーチ樋口流の極意 

    JTB沖縄 沖縄バリューアッププロジェクト推進 樋口誠司さん 
 
    『まちむら興し塾』当日風景・参加者写真
 
 
 スピーチ(イメージ) スピーチの小道具 30㎝の物差し 
  ● はじめに

    今回は樋口さんの下旬のお嬢さんの中学校のPTA会長
   として、学校行事での挨拶のノウハウを伝授してもらい
   ました。

    ただ、スピーチをすればいいと簡単に考えておられる方
   み多いとと思いますが、文面も含めて、小道具などの準備
   で大変だなあ~ということを目の当たりに実演して頂きま
   した。

    今年、お嬢さんは高校生となり、3月の卒業式のスピー
   チが最後のお努めになりました。

   3年間お疲れ様でした。


 
勉強会での樋口さんスピーチの極意 実録動画 約5分間 
  お祝いのことば(祝辞)樋口流スピ-チの心得
  1.ステークホルダーの卒業性、来賓、先生、父兄を思い浮かべる
    ※ ステークホルダーstakeholder)とは、企業・行政・NPO
      の利害と行動に直接・間接的な利害関係を有する者を指す。

      日本語
では利害関係者。具体的には、消費者(顧客)、従業員、
      株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、行政機関など。
 
  2.主役・準主役
      主役は生徒 誰か、誰に向かってしゃべるのか
  3.聴き手の気持ちを考える   
    1)文章の長さ

   スピーチは3~5分が目安 長いと飽きてしまう

    2)聞き手に分かりやすい「言葉・内容」を選ぶ
       ・分かりやすい言葉で
       ・身近なエピソード・経験などを入れる、

 3)「お父さん」・「お母さん」「両親」という言葉をできれ
    ば使わない
     ⇒ 両親がいない家庭が多い

 4) 語りかけるように

   4.話す順番

 主題を先ず述べる

   5.視覚

 1)スピーチの時衣装
   周囲に溶けこめる服装、派手な衣装はダメ
 2)スピーチに集中してもらえるように、小道具など用意

 
   ◆  祝辞のあるある 
      ▼ 聞いていない
      ▼ スピーチの中味を覚えていない
       ▼ 長い
   ◆ 祝辞を述べるまでの流れ

    呼ばれたら「ハイ」と立ち上がり
         ▼     ▼

先ずは来賓にご挨拶一礼
      ▼     ▼

先生に一礼
      ▼     ▼

壇上に一礼
      ▼     ▼

壇上に上がったら、日の丸に一礼
      ▼     ▼

スピーチ場所から一礼 司会者の号令で生徒が起立「礼」と一緒に
  直れで座ってから

      ▼     ▼

祝辞が書いてある封書を撮り出す
      ▼     ▼
 先ずは正面を向いて、全員を見渡してからスピーチを始める

 
 ● 大原中学校入学式祝辞

   祝辞

 

春の終わりとともに、平成最後の入学式の日が、やって参りまし
た。この尊い瞬間に立ち会える事に、心から幸せを感じます。

 

 

▽ご来賓の皆様

 ご多忙の中お越し頂き、誠にありがとうございます。

 

 3年間子どもたちの成長をあたたかく厳しく見護ってください。

 宜しくお願いします。

 

▽新入生のみんな

 ようこそ、大原中学校に。

 同じクラスに友だちはいましたか?                

 今日いなくても大丈夫ですよ。いつのまにか気がつくと新しい友 だちができてます。

 

 友だちがたくさんできなくても大丈夫ですよ。友だちは数ではな く質の方が大切です。

 

それでは小学校と中学校の違いをいくつか紹介します。

 

児童と呼ばれていたのが生徒と呼ばれるようになる。

 

時間割の授業ごとに異なる先生が教えに来る。

 

3年生2年生の先輩の偉大さを感じ、年上の人を尊敬する心が身につく。

 

体育祭や合唱コンクールでのクラスの一体感と気合いが全然違う。

 

いろんな先生が、いろんな教え方で、いろんな事を教えてくれる。

 

違いが生活のあちこちにあり、戸惑うかもしれませんが、いつのまにか慣れてきます。

 

 小学校と一番違うのは、時間が三年間しかない事かもしれません。あっという間ですから瞬間瞬間を楽しんでください。

 

▽3年生2年生のみんな

 入学式の準備おつかれさまでした。

 

 今日入学した1年生と共に大原中学校を盛り上げてください。

 

 明日からは一年生を任せるぞ!

 

▽保護者の皆様

 

 お子様のご入学おめでとうございます。保護者の目線からみえ
 る小学校との大きな違いは何でしょう。
 それは減る事かもしれません。 

 

 部活中心の生活になり、家にいる”時間¨が減ります。

 

 減る時間と共に、反抗期が重なり¨会話¨が減ります。

 

 減る会話と共に、子ども達の自立が加速し、手助けする”機会” が減ります。

 

 減る事ばかりですが、それは子どもたちが、成長する時のお約
 束事。
  私たち保護者を尻目に子どもたちは、大人への階段をすいす
 い駆け昇っていきます。 

 

 減った分のエネルギーは、我慢と忍耐と笑顔に回して、気長に
 見護りましょう。

 

結びになりますが

 

▽ 教職員の皆様学校関係者の皆様

  本日より子どもたちを大原中学校に預けます。

  変化の激しい世の中、心と身体の成長が著しい三年間、子ども  たちは互いに学び、協力し合い成長していきます。一人一人   の向学心を見護りながら、生徒達のご指導を、なにとぞ宜しく  お願い申し上げます。

 

平成31年4月8日

大原中学校PTA会長 樋口誠司

 
  ● 大原中学校卒業式祝辞
  
    春の便りと共に、今年も卒業の日が、やって参りました。

 

▽教職員学校関係者の皆様

子どもたちに辛抱強く、向き合って頂いた事に、深く感謝申し上げ ます。

 

▽ご来賓近隣の皆様

子どもたちをあたたかく、見護って頂いた事に、深く感謝申し上げ ます。

 

▽保護者の皆様、

おめでとうございます、そしてお疲れ様でした。

中学を卒業すると、お子様は大人への階段を駆け登り追いかけて来ます。

その足音を楽しみましょう。

 

▽1年生2年生

3年生の背中を見られるのも今日が最後。

 

2年生は来年の卒業式は前の列に座ります。

1年生は来年後輩が入ってきます。

これからの大原中学校をよろしくお願いします。

 

▽卒業生のみんな、

3年間は短かったですか?長かったですか?

 

いま人生100年時代ともいわれています。

 

みんなが100百歳まで生きるのが普通になっているかもしれません。

そんな人生の長さを30㎝の物差しに例えると、中学校生活の3年間は約1㎝です。

 

たったの1㎝ですよ。

 

部活の試合で勝った嬉しかった瞬間、

 

好きな人に告白できなくてモヤモヤした時期、

高校受験の発表みて喜んだ瞬間、

友だちとすれ違って辛かった時期、

 

どれも1㎜にも満たないと思います。

 

みんなが今いる中3の3月は、人生の30㎝の物差しに例えると、5㎝のあたりです。

 

私が二年前の夏に参加した中3のクラスの同窓会の話をします。

 

その時のみんなの年齢は49から50歳、人生の30㎝物差しに例えると、ようやく15㎝あたりです。

 

私の故郷は茨城県で、当時中学校を卒業すると、

就職する人、

進学校に行く人、

商業高校や工業高校に行き就職する人、

様々でした。

 

中学校卒業から33年の月日が経ち、物差しに例えると10㎝分の経験をし、同窓会の話題といえば、まずは中学校時代の話、やがて家族や子ども、そして趣味や仕事の話。

 

時を超えてとても楽しく、心地良い時間でした。

 

今のみんなはどうでしょう。中学から高校へ進学の時期。

この物差しを縦にして、学力の高さ低さで、物事をみてしまう事が、あるかもしれません。

 

でも人生は学力の高さ低さだけではありません。

 

みんなは卒業した後様々な経験をし、様々な壁にぶつかります。

 

そんな時は一度立ち止まって、人生の30㎝物差しを思い出してください。

 

その瞬間は辛くても終わってみれば1㎜にもならないと思います。

 

大切な事は物差しを横にして、30㎝の人生を焦らず、幸せに生きる事です。

 

結びになりますが卒業生のみんな幸せな人生を歩んでください。

さようなら。

 

平成31年3月15日 

さいたま市立大原中学校 PTA会長樋口誠司

 
   
 小道具の物差し 原稿はいつも自筆で書く 
 原稿は参列の都度、臨機応変に用意。文面を考え、用紙に書き込むのが大変
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  ● さいごに
 
   樋口さんが激務の仕事の合間を裂いて、PTA会長を担って3年間、
  PTAの存在、役員選び、学校と生徒との狭間で、いろいろとご苦労
  も多かったようですが、周囲の方々への配慮、心遣いと粘り強いキャ
  ラクターで、大過なく役目を果たしたことに敬意を表します。

   PTA会長は誰かがやらなければならない重席ですが、周囲の方々の
  支援なしには務まりません。子どもが明るく、元気に学校へ通えるため
  にも、父兄の皆さんの絆を強めて頂ける事を願っています。

  樋口さん3年間ご苦労様でした。


 
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 『まちむら興し塾』&二次会
 
後列左から 吉田さん、丸田君、鈴木さん、伊籐さん、長坂
前列、樋口さん、今回で卒業 髙野さん、卒業 清水さん、飯田さん
 
 感想を語る鈴木さん
 
丸田君から質問。丸田君の成長ぶりが嬉しい。
 
経験豊富 祝辞の極意を披露  樋口さん 
   
 飯田さん 久しぶりに参加 鈴木さん 
伊籐さん 伊籐さん・樋口さん
   
 今日が最後。4月から星野温泉ホテル
星野や竹富島に勤務 清水さん
今日が最後。4月からイオングループ
旅行会社イオンパスに勤務 髙野さん
 
4年間ありがとうございました。社会人1年生として元気にご活躍を! 
   
 4年生となり、今日も企業訪問後に参加 吉田さん 新3年生、会の運営で奮闘
丸田君
 
清水さん、髙野さん、吉田さん 髙野さん、吉田さん、伊籐さん
二次会 
左側、奥から 樋口さん 長坂、伊籐さん、
右側、奥から髙野さん、清水さん、丸田君、鈴木さん、吉田さん
飯田さんと樋口さん
樋口さんは沖縄に転勤。
しばらくはお別れ
長坂、飯田さん、樋口さん 
 
鈴木さん、吉田さん 飯田さんと、樋口さん 
   
ご機嫌の丸田君、鈴木さん、吉田さん、
伊籐さん
 
飯卒業おめでとう
髙野さん、清水さん
 
   
丸田君、パワー全開 鈴木さん  。 吉田さん、伊籐さん 
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